えぶきち学園

いい大人がいい大人とは思えないことをいう

平成20年の新入社員タイプを振り返る

4月ということで新入生、新入社員がそこかしこにいる、と思う。通勤電車がいつもより混んでいるのが何よりの証拠だろう。それもいつの間にか、5月の連休明けくらいには学校や会社に行かなくなる五月病をこじらせる若者が毎年大量発生して落ち着くのが恒例行事だ。

今年の新社会人はドローン型とのことだ。

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強い風(就職活動日程や経済状況などのめまぐるしい変化)にあおられたが、なんとか自律飛行を保ち、目標地点に着地(希望の内定を確保)できた者が多かった。さらなる技術革新(スキルアップ)によって、様々な場面での貢献が期待できる。内外ともに社会の転換期にあるため、世界を広く俯瞰できるようになってほしい。なお夜間飛行(深夜残業)や目視外飛行は規制されており、ルールを守った運用や使用者の技量(ワークライフバランスへの配慮や適性の見極め)も必要。



私の会社にも何人か新入社員が入って来て現在研修中だ。

配属は5月末の予定だが座席を与えても空ばかり飛んでいるような新入社員だったら、私はどのように接したらいいのか迷うばかりである。それはたとえ話だとしても、30代には見えない魔法のドローンを業務中ずっと目で追ってるような、そんな新人だったら私はドローンじゃなくて鳥になってどこかに飛んでいきたい。

もっと年配の上司だったらドロンとか言いながら両手を忍者のように結び(飲み会の途中で)本当に消えるだろう。


気になって私が社会人になった2008年は何タイプと言われていたのか調べてみた

公益財団法人日本生産性本部 - 平成20年度・新入社員のタイプは「カーリング型」

 

カーリング型
働き易い環境作りとばかりにブラシでこすり続けねば、止まったり方向違い
の恐れあり。楽勝就職の一方で先行き不安の試合展開は本人の意志(石)
次第。


全体に漂う、インチキ占い師臭、捜査一課の元名刑事っぷり。犯人は一人もしくは複数とか、仕事か私生活で悩みがあるとか、そんなレベルに感じる。

そりゃどっかに引っかかる、挙句に最後はダジャレでフィニッシュ!ごちそうさまでした。

私が新卒の頃、同じオフィス街で見かける初々しいフレッシュマンを横目に、すでにヨレヨレのスーツに身を纏い絶望の表情で会社に駆け込み、苦行としか言いようのないテレアポを繰り返す毎日だった。
入社の半年前から、今で言うところの意識高い系とは全く違う、安く使えるものはなんでも使え理論で駆り出されるインターンとして働かされ、会社の闇を知ってしまった私は新入社員なんてとても名乗れたものではなかった。

働き易い環境作りへとブラシでこすり続けられたこともないので、止まったり方向違いの連続。先行きの不安は見事に的中、半年後に会社が倒産、新入社員を名乗らぬまま転職活動を余儀なくさせられた。

そんな新入社員時代を、大後悔時代と名づけてシミュレーションゲームとして売り出したい衝動にかられるような私から、偉そうに今の若者に何か言いたいことがあるわけではないが、何か一つでも伝えられることがあるとすれば、「人って案外死なない」くらいしかない。

ワンピースのキャラクターだってボロボロにやられても瀕死の状態で生きてたり、死んだと思った兄が生きてたり、ドラゴンボールに至っては死の概念を大きく変えてきやがった。富樫だって、決して死んでるわけではない。何を漫画の話をと言われるかも知れないが、私もなんでジャンプの話題をしているのか全くわからない。

とにかく人間てなんだかんだ生きるもんだ。仕事が忙しくても、逆に仕事がなくてもなんだかんだ生きてられると思うよ(親のスネに醤油をかけて食べながら)。