漫画における時間軸の考察と宇宙の真理
こち亀が終わってた。
長いこと更新サボってる間に終わってしまったなぁと思っていたが、冬眠前最後の更新はこち亀最終話より後だった。
つい最近終わったと思っていたのに2ヶ月近く経っていたなんて、こち亀の存在感たるや末恐ろしい。逆に2ヶ月近く放置していたブログのどうでもよさ加減がひどい。
名実ともに国民的漫画と呼んでいいこち亀であるので、今更紹介する必要もないだろう。コミックスも200巻というすごい記録を打ち立てている。
今回私がBOOKOFFで見かけたのは「はじめの一歩」という漫画である。
こち亀には及ばないまでも、なんと115巻くらいまでBOOKOFFにあった。それくらい続いてるのである。
知らない人の為にストーリーを簡単に説明すると、いじめられっ子で釣り船屋の息子、幕内一歩がボクシングと出会い、強くなっていく漫画である。
釣り船屋という情報は全然重要ではないので忘れてくれて構わない。ちなみにいじめっ子が恩返しか罪滅ぼしか釣り船屋でバイトしたりするシーンがあった記憶もあるが、重要ではない。
私も週刊少年マガジンを愛読していた、いわゆる少年時代(大学生〜社会人数年だが)があった。その頃のコミックスは70巻前後まで刊行されていたと思うので、100巻近くを立ち読みして状況の変化にとても驚いた。
変化というか、変わらなさに。
私の記憶の中の主人公幕内一歩はすでに国内チャンピオンであったが、100巻現在、まだ国内チャンピオンなのである。
情報の穴埋めをすると、その間何度も防衛戦を経験し都度挑戦者を退けているのだが、肩書は変わっていない。
そしてジムメイトの状況も一向に変わっていない。唯一の世界チャンピオンだった鷹村という、下品な男は6階級王者を目指しているので獲得したベルトの階級が変わっているのかもしれないが、ほか二人の状況がとんと変わっていない。
青木というオチキャラはともかく、キムラという非常にシンパシーをいだくぱっと見クールなイケメンキャラも相変わらずうだつが上がっていない。
逆に引退についての会話とかしていた。切なくなった。
漫画の中の時の流れなんて、長い宇宙の歴史から見れば一瞬だけど、物語上はものすごく長いのである。
名作スラムダンクが作中では4ヶ月しか経っていないのはあまりにも有名だし、サザエさんに至ってはカツオもワカメも、タラちゃんまでも学年が上がっていないのだ。
え、サザエさんもなの?!若作りじゃなく?
人生からの引退を考えどきかもしれない。