えぶきち学園

いい大人がいい大人とは思えないことをいう

32歳を迎えて感じた108ある老いのうちの1つの話し

Birthday

30歳もなって数年経つと慣れてくるもので、今更28くらいで年齢の意識が止まってるとか調子こいたことを言うこともなくなった。

誤解なきよう言っておくが30歳を数年続けて永遠の30歳ですとかいうわけではなく、1年経てば31歳にもなるし2年後には32歳である。そう、本日めでたくも32回目の誕生日を、今風に言うと生誕祭を迎えた。

生誕祭ってよく考えるとすごい言葉である。祭りである。

元来キリストくらいのもんだったはずの生誕祭、我々一般人なんかいいとこ誕生日会くらいなのに、この平成の日本では表から地下まで無数のアイドルグループのメンバーそれぞれ生誕祭が行われている。紀元がいくつあっても足りない。

 

さて、32なりたてほやほやの私は子供の頃から額の広さには(池上のディフェンスくらい)定評があった。小学生の頃やってきた転校生に初日にデコッパチとあだ名をつけられた。逆いじめパターンである。

そこから徐々に前線の進攻は続き、特にサイドの酒井、長友のオーバーラップは眼を見張るものがある。

 

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連続で老いの話で申し訳ないのだが、髪の毛は如実に老いを表現する。徐々に白髪まじりになり最終的に世紀末救世主の弟を助けるため核シェルターに閉じ込め、自身は避難せず核の炎に包まれた悲劇のヒーローのようになる人もいれば、一本二本と頭皮から分身が旅立ち最終的にアガサクリスティーの名作、そして誰もいなくなった状態を迎える人もいる。同時進行の二階級王座を成し遂げる人も少なくない。

 

そもそも毛の存在意義は大事なところを守るためと聞いたことがある。全身大事なんだから毛で覆っておけとも思うが、大事な部分を守る代わりに大事な尊厳とかを失う。進化に抗い続けた類人猿とか呼ばれる。ホモ・サピエンス界の尾崎豊とか呼ばれる。尾崎もホモ・サピエンスだけど。

 

大事な箇所に毛が生えるのはわかった。股間や脇には成長と共に生えてくるにもそれなりに理由があるのだろう。生えてない間は多分、大事ではないのだ。

 

対して、毛が抜けるというのはなんだ、大事ではなくなったということか。

スケべなことばっかり考えてるし、仕事させるとろくなことにならないだろうから、守るのやめよう。って一斉に羽ばたいたのか。

昔チヤホヤされてた勘違い気味のクラスのアイドルみたいなもんか。

 

自らに己の存在意義を真っ向から否定されたことに気付かされた私は、本日人知れず誕生日を迎え、いつも通り会社の隅っこで定時まで過ごし、人知れずこの老いから卒業します(屋上を目指しながら)。