えぶきち学園

いい大人がいい大人とは思えないことをいう

【非公式】中野駅前盆踊り大会のお知らせvol.1

7月になって、ザ・夏、というダイソーもびっくりの夏アピールがうるさい昨今、いかがお過ごしだろうか。暑くてかなわんという思いもあれば、心のどこかでテンションが上がってしまう、そんな自分もいないだろうか。かわいそうに、それはまだ若いからだよ。

夏といえば盆踊りである。水着とか海とかポロリとかそういった意見ももちろんあるし、私も本音ではそっちが好きだが、ここは話の流れを感じ取ってほしい。
そう、大人になるというのは空気を読むということである。決して夏休みに初体験をしたとかそういったどうでもいい話をするのが大人ではない。それは大人の階段ではない。

なぜ、盆踊りの話をしたかというと、2年前に知り合いに頼まれ(たことにしてくれと頼み)、盆踊りイベントのコラムを書くという経験をした。

ふと夏の暑さに思い出したので、当時のコラム(と呼べるのかどうか)を振り返ってみよう。なんて効率的な更新なんだろう。

 

 〜コラムvo.1【ワンモアタイム、ワンモアダンス】
始めてのクラブ(アクセントはブ)は確か二十歳かそこらだったと思う。それまでクラブなんて髪の毛の色素の抜けたUMAや、上野動物園に保護されかねないアイメイクを施した民族が集まる場合であり、決して踏み入れることのないだろう危険な縄張りだと、信じて疑わなかった。
それでも先輩に誘われ、仲間うち数人でデビューを果たす機会が訪れる。
会場は思ったほど広くなく、また中にいるのもかろうじて人間だけだったので、やや安堵する。それでも薄明かりの中、大音量の音楽に仲間との会話は掻き消され、作成会議どころではない。クラブ本来の楽しみ方としては、音楽を愉しみながらグラスを傾ける、なんていうおしゃれなバーとはまったく異なり、ただのエンジンであるお酒は、ショットグラスのテキーラに尽きる。あとはひたすら、ただひたすら踊り、踊り狂う。
私の天才的なリズム感の無さと体の硬さを持ってすれば、フロア中の冷ややかな視線は独り占め。
そそくさと壁際に避難、早く夜が明けないかと、地球の自転をただただ呪った。
そんな思い出のクラブデビュー以来、私のクラブライフはなりをひそめている。
そんな私なので、昨今小学校の授業でダンスの授業があるなどと見聞きすると、同情心さえ生成される。
逆に、私もそんな授業を(真面目に)受けていれば、リズムに合わせてクルクル回ったり、バク転なんかを繰り広げるジャニーズあたりの事務所にでも入れてたのだろうか。
因みに私は歌も致命的に下手である。
人前で踊ること歌うことを放棄してはや幾年、思いがけないイベントにはたと出会う。
そこは音楽が流れ、酒を酌み交わしつつ、踊りに興じる人々で溢れてはいるが、奇抜なファッションの若者はあまりおらず、似たような一枚布を身に纏う数十年前の若者が多くを占めている。
屋根もなく、壁もない、夏の定番屋外フェスみたいな心持ちだが、流れる音楽はアップテンポでなく、どこか懐かしさのある曲調。そうだ、盆踊り、今風に言うとBON Fesといったところか。
ビルが乱立する東京砂漠、一体どこでFesに参加できるのだろう。私は捜しているよ、どこかに盆踊りを、向かいのホーム、路地裏の窓、そんなとこでやるはずもないのに。
と思ったら中野でやるようです。
To be contined vol.2.

 

 引用:中野駅前盆踊り大会(facebookページ)

 

この男、ちゃっかり連載を匂わせてやがった。2年前の私ながら図々しいにも程がある。その後屋台のメニュー紹介なんかも考えさせてもらったり好き放題やった。
好き放題とはいえ、制約だらけで苦労したような気もする。ハンターハンターだったら結構な念能力の向上が見込めるのではないか。

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どうやら今年もやるようなので興味がある方は、7月29,30日中野駅前に足を運んでみてはいかがだろうか。今回は全く頼まれていないので、迷惑かけるなと怒られたら記事を取り下げることになると思う。