えぶきち学園

いい大人がいい大人とは思えないことをいう

観たつもり映画レビューvol.4「オデッセイ」(ネタバレなし妄想あり)

ギリギリ都内に住んでいて必要がないため自家用車を持っていない。逆に地元の群馬県はでは車社会と呼ばれ一家に二台、三台と自動車をもっているのが普通である。

そんなところで生きる人間は皆一様に「車がないと生きていけない」とのたまう。 群馬県では車は酸素と同じポジションにいることにショックを禁じ得ない。車は酸素と比べて重いし、有料だし、維持費もかかるし、いいことが一つもないのに。

ということで私が世界のHONDAの回し者とバレる前に今回の映画を紹介しよう。

オデッセイ

オデッセイ(字幕版)

 

火星にひとり取り残された宇宙飛行士のサバイバルを緻密な科学描写とともに描いた、アンディ・ウィアーのベストセラー小説「火星の人」を映画化。極限状態の中でも人間性を失わず、地球帰還への希望をもって生き続ける主人公マーク・ワトニーをマット・デイモンが演じ、「エイリアン」「ブレードランナー」などSF映画の傑作を残してきた巨匠リドリー・スコットがメガホンをとった。火星での有人探査の最中、嵐に巻き込まれてしまったワトニー。仲間たちは緊急事態を脱するため、死亡したと推測されるワトニーを置いて探査船を発進させ、火星を去ってしまう。しかし、奇跡的に死を免れていたワトニーは、酸素は少なく、水も通信手段もなく、食料は31日分という絶望的環境で、4年後に次の探査船が火星にやってくるまで生き延びようと、あらゆる手段を尽くしていく。 オデッセイ|映画.com

完全に車関係なかった。車よりもだいぶスケールのでかいやつだった。酸素、なかった。

佃製のバルブエンジンを搭載してるかどうかわからないけど、佃品質が嵐に巻き込まれるわけないので、たぶんサヤマ製。

  ついついロケットの話に夢中になってしまったが、この映画の本筋はロケット開発ではなく火星探査と、嫌がらせの延長で火星に置いてけぼりにされた主人公である。引用によると、原作に至っては「火星の人」って言いきってる。地球から行ったのに、火星人扱い。。

ポスターには「70億人が、彼の還りを待っている。」と書いてあるから、完全にいたずらが認められた形になっている。不慮の事故で死亡したと推測されるなら70億人待たないから。

たぶん主人公もどこからかテッテレーって効果音とともに「ドッキリ大成功」の札を掲げた二流芸人を待ちわびてると思う。

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そんな4年間の物語。

とはいえ、火星の有人探査なんて、やっと重力波が見えた現代よりはかなり先の物語なんであろう。案外未来すぎて4年が実は30日程度に感じるようになっているかもしれない。

「1ヶ月かと思ったら4年たってたわー」なんて状況の可能性もある。なんら苦労せずに過ごし次の探査船がやってきてテッテレー、これじゃ本当にコメディである。

 

きっと限られた食料と4年という長期スパンの孤独を軸にしたドラマが展開されるだろう。宇宙一スケールの大きい引きこもりの話になる。 しかし今一度思い出してほしい、私が読んでいる漫画「テラフォーマーズ」を。

これは火星に藻とゴキブリを放ち、ゴキブリの黒で火星を包み熱を集め、藻の光合成により酸素を増やす計画の物語であった(たしか当初は)(今は難しくてよくわからない)。

 

つまりマット・デイモン演じるマーク・ワトニーが火星に引きこもっていると思ったら大量のゴキブリが出現してそれらと闘う4年間の物語なのだと思う。

テラフォーマーズは気づいたらゴキブリが人間大になって、様々な生物の能力を持っている話なのだが、何の嫌がらせか日本のコメディアンの能力を持たされた個体が最終的にテッテレーとドッキリ大成功の札を持って現れてフィナーレとなる。

70億人が、彼のリアクションを待っている。