私なりのサラリーマンという生き方
私は自分でいうのもなんだがサラリーマンである。営業職ではなく、外部の人と会うこともすくないので、世間一般にいうサラリーマン、新橋でウロウロしている企業戦士のようなスーツというコスチュームに身を包んではいない。
ジーンズにシャツやパーカー、だいたい足元はスニーカー。こんな格好で出社している。着ている服の多くは学生時代に買ったもので、物持ちの良さに我ながらアッパレである。
とはいえ10年も前に買った衣服を着るというのは、物持ちの問題以前に人として、社会人としてどうなのだろうという思いもしなくない。よくよく見ると物持ちがいいと思いこんでいたシャツは、ヨレヨレ感満載で、田舎の母親が見たら雑巾にしたくてたまらなくなりそうな風合いすらでている。
そんなんだから、会社でも浪人生みたいとか、フリーター家を出る、とか言われる。
意外に思われるかもしれないが、外見は浪人生でも社会人たるものきちんと(クビにならない程度には)働いている。
時には怒られ、またある時は怒られ。挙げ句の果てには怒られ、最終的に怒られる毎日を送っている。
昨日なんて社内がやたらとトランプトランプと盛り上がっていたので、どこかで賭けトランプなんていういかがわしい行為が行われているのではと血眼で探してみたが、何のことはない、どっか海外の大統領の話だった。
せっかく人の悪事をバラして褒められようと思っていたのに、自らの社会問題に向ける視線の意識の低さだけが露呈した結果になった。
アフター5はといえば、社交性の塊である営業マンなどは夜な夜なクラブに繰り出しては楽しい思いをしているのかもしれないが、人混みより便所の落書きが好きな私なぞは、暇そうなそこらの同僚と1ミリも生産性のない話(裸で寝ていてヤルかどうかが可愛いの基準だとか、将来は海賊王になりたいとか)を酒の肴に繰り広げる。
たまには時事問題など語り合おうとしても、いつの間にかトランプとUNOの違い(枚数が多い、UNOって言わないとものすごい形相で(クリントンに)バカにされる)にすり替わっている。
服装問わずバカな浪人生かフリーターである。